平屋住宅は、私たち日本人にとってはとても馴染みがあり、風情ある建物としても人気の家ですね。
二階建てだと高齢になった際にどうしても不便を感じてしまうものです。
では、平屋住宅であればどのような間取りにすると使い勝手の良い住宅と言えるのでしょうか?
そこで今回は、平屋の注文住宅を、
- 20坪 3LDKで平屋を建てる場合
- 30坪 3LDKで平屋を建てる場合
それぞれの間取りで気を付けたいポイントや、参考になるおすすめの間取りをご紹介したいと思います。
あなたが注文住宅で平屋住宅を建てる際の間取りの参考になれば嬉しいです*
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平屋の3LDKの間取りで気をつけたいポイント!
ここからは、平屋建て3LDKの間取りを建築する際、特に気を付けておく点について解説します。
平屋づくりで失敗しないためのポイントですので、是非チェックしておいて下さい!
20坪と20坪ではどれくらい広さが変わる?
家を建築する際、「坪」という単位を利用することをご存知ですか?
この「坪」の意味は、尺貫法の単位です。
日本の計量法では、
- 長さは「尺(しゃく)」
- 質量は「貫(かん)」
- 面積は「歩(ぶ)」「坪(つぼ)」
- 体積は「升(しょう)」
を用いて行っています。
これが尺貫法(しゃっかんほう)と言われているものです。
また、家を建築する「坪」については1坪=3.3平方メートルとキリの良い値にならず、現在もこの尺貫法を使用して設計されています。
そのため、単純に”リビングが20平方メートル”とだとすれば、坪数を計算してみると。。
《20平方メートル÷ 3.3平方メートル(1坪)= 6坪》となり、これに2を掛けて《6坪×2(畳2枚分)=12畳》となる訳です。
少し計算が面倒ですよね。。!
よって、20坪と30坪の広さは、下記の通り違いがあります。
坪・平方メートル・畳の換算値
- 1坪 = 約3.3平方メートル= 約2畳
- 1平方メートル = 約0.3 坪
- 1畳 = 約0.5坪
20坪の場合
- 約66.1平方メートル
- 約40畳
30坪の場合
- 約99.2平方メートル
- 約60畳
となります。
20坪の間取りと30坪の間取りでは、広さが約20畳違うんですねっ!
これは結構な広さの違いですね。
20坪でも30坪でも収納は十分に取れる?
これから平屋住宅を注文住宅で建てようと思っている場合は、クローゼットなどの収納を十分確保することをおすすめします!
ただし、30坪であれば収納スペースを確保するのに難しいことはありませんが、20坪の場合は、他の部屋の仕様を工夫することで収納スペースの確保が必要となるでしょう。
特に、収納を作る際は、ウォークインクローゼットにしてしまう方がひとつの箇所に集中して収納することができるため、効率が良いと言えます。
あちこちに収納スペースを作るとそれだけ広さも狭まってしまうため、ひとつにまとまった場所を確保する方が快適な生活できるコツだと言えるでしょう。
天井の高さで見え方は変わる!
平屋建ての天井はできれば高い方が良いと言えます。
天井が高いだけで視覚的効果で家の広さは随分と広く見えるのも事実!
これについては、専門家に相談された上で設計ミスにならないよう十分な話し合いが必要です。
天井が高い場合は、それだけたくさんの光が家の中に入り、自然光で十分に明るい生活を送ることができます。
また、天井の高さを確保し辛いとも言われている平屋建てですが、アイデアを駆使することで十分快適な空間を演出させることができるため、しっかりと交渉&話し合いの機会を持ちましょう。
そして、平屋建ての場合は天井裏の高さを取っておく方がより光を家の中に入れることができます。
夏は少し暑さも感じるかもしれませんが、暗い家の中よりも明るい方がよっぽど良いですよね。
平屋の天井を高くする際のメリットデメリットとは?
平屋だからこそ天井が高いほど空間も広く感じることから、精神面でも開放感に溢れた生活を送ることができます。
しかし、天井が高いと落ち着かないという方も、もちろんいますよね。。?
ここでは、平屋の天井を高くする際のメリットとデメリット、低くする際のメリットとデメリットをご紹介します。
メリット
- 天井の高さを最大2.7mほどとれる
- 空間に開放感が生まれる
- 天井を高くすることで部屋が広く見える
デメリット
- 費用が高くつく
- 天窓などサッシを付けることで費用がアップする
- エアコンの効きが悪い
平屋の天井を低くする際のメリットデメリットとは?
メリット
- 外観が見た目にシンプルかつスタイリッシュなデザインにできる
- 横に広がったイメージの外観が好きな方におすすめ
デメリット
- 光を家の中に取り入れにくい
- 天井が高いよりも空間が狭く見えてしまう
天井が高い場合も低い場合も、共にメリットデメリットはあるので、どれだけデメリットを解消できるかが住み心地の良い平屋の間取りづくりのポイントと言えますね!
3LDK20坪の人気の間取り6選*
では、実際に20坪の広さでの3LDKのでは、どんな人気の間取りがあるのかご紹介していきたいと思います*
間取りを沢山見ることで、色々なアイデアや発見が生まれるので是非参考にしてみて下さい!
①それぞれに個室も可能!プライベートも充実の間取り
(引用元:https://fit-ieterrace.jp/lineup/hiraya/)
【延床面積/69.56㎡(21.04坪)】
洋室を子供用に2つ取れる間取りとなっています。
夫婦で使用する主寝室も合わせると、将来子供が2人できても十分に家族が揃って生活できる、広々とした空間を維持することができます*
②各部屋に程良い広さを持たせた開放的な空間を!
(引用元:https://fit-ieterrace.jp/lineup/hiraya/)
【延床面積/79.49㎡(24.04坪)】
リビングを16畳の広さを確保し、洋室も2つ取れる間取り*
最低限の廊下スペースと、キッチンからの洗面・浴室への動線に無駄のない間取りとなっています!
③リビングを中心に各部屋への動線がスムーズな間取り
(引用元:http://i-kenchikukoubou.jp/archive-img/conpact/madori/b/n-22.gif)
各部屋に窓を設け、自然光を取り入れるだけではなくリビングを中心に各部屋へ動線を持たせることで、家族が自然と集まる空間となる間取りです*
子育て世代の方に人気の間取りとなっています♪
④しっかり収納スペースを確保!無駄のない快適な間取り
(引用元:http://i-kenchikukoubou.jp/archive-img/conpact/madori/b/s-24-75.gif)
洋室すべてにクローゼットを設け、必要な広さを確保しているため収納に困ることがありません!
また、広めの洋室であるため、シングルベットを設置しても十分な広さがあります*
この間取りなら、将来の子供部屋としても十分に活用することができるでしょうね♪
⑤人気のカウンターキッチンで家族団らんが可能な間取り
(引用元;http://i-kenchikukoubou.jp/archive-img/conpact/madori/b/n-24.gif)
各洋室は同じ広さを持ち、それぞれのプライベートも守られるだけではなく、家族が集まるリビングは16畳と広々としていて人気のカウンターキッチンのある間取りです*
家族の顔を見渡せる間取りでママも安心ですねっ!
⑥家事動線をスムーズに♪忙しいママが嬉しい間取り
(引用元:https://actus-labo.com/hiraya-plan/hiraya0002/)
キッチンや浴室・洗面をまとめ、動きやすい動線を実現させた間取りです。
リビングと和室の配置にこだわることで、日当たりもよく、落ち着く和室もしっかりと確保しています♪
主寝室に広めの収納スペースを設けることで、すっきりとした空間を保つことができますね!
3LDK30坪の人気の間取り6選*
では次に、3LDK30坪での人気の間取りです。
10坪の差がどれくらい間取りに影響するのか参考にご覧下さい*
①リビングを中心に無駄のない30坪スペースを確保!
(引用元:http://www.justhome.info/e9.html)
【建築面積102.50平米:31.00坪】
廊下などの無駄なスペースを一切なくし、その分リビングや洋室に広さを持たせた間取りです*
家族が集まるスペースを家の中心に持ってくることで、自然と毎日家族の顔を見て過ごすことができる快適な間取りですね!
②お子様がいるご家庭でも安心!和室ありのシンプルな間取り
(引用元:http://www.justhome.info/e8.html)
【延床面積 101.50m2:30.70坪】
和室や収納スペースを確保しホールスペースを最小限に抑え、小さいお子様がいてもママの死角とならずに毎日安心して過ごせる間取りです*
③ママに嬉しい動線を重視した快適な間取り
(引用元:http://www.justhome.info/e7.html)
【延床面積 102.00m2:30.85坪】
キッチンに勝手口を作るなど、ママにとって嬉しい動線を作っています*
家事室へ、外から直接出入りすることができるのもママには嬉しい間取りですね!
廊下をなくして生活空間を広くとった広々とした間取りです。
④開放的なウッドデッキで快適な生活空間を実現!
(引用元:http://www.kamino-koumuten.com/e12.html)
【延床面積100.20m2:30.31坪】
子育て世代の方も高齢となった方も、みんなが住みやすい生活空間を実現させた間取りです。
特に天井を高くし、開放的な空間を作るとともに、ママに嬉しい収納スペースもしっかりと確保できる最適な間取りですね*
⑤シンプルかつモダンな雰囲気に仕上げた間取り
(引用元:http://www.daiwahouse.co.jp/jutaku/visit/vol79/)
【延床面積:112.37m²(33.99坪)】
外観は二階建てのように見える平屋建てでありながら、小さなお子様がいても安心の畳スペースを設けた間取りです。
他に洋室が2つ、主寝室が1つ、さらにリビングといった十分すぎる広さを有した間取りです。
柱を入れすぎず、開放的な作りが人気のポイントです♪
⑥天井高く開放的な3LDK!
(引用元:http://www.daiwahouse.co.jp/column/lifestyle/and/vol32/live.html)
【延床面積:114.26m2 (34.56坪)】
外観は二階建てにしか見えませんが、家の中はかなり天井が高く、平屋を思わせないほどの広々とした空間で過ごすことができます。
ウッドデッキからの光だけではなく、家の中のあらゆる窓から明るい光が差し込むとても開放的な間取りです*
3LDKの平屋の間取りメリットやデメリットとは?
平屋の間取りがなぜここまで人気があるのか不思議だと思いませんか?
ここでは、平屋3LDKの間取りのメリットやデメリットをご紹介します*
メリット
- 階段移動がない
- 耐震性に優れている
- 高さや広さを存分に演出することができる
- すべての部屋に窓などの開口部を設けることができる
- 移動効率が良い
- メンテナンスが楽
平屋建ては二階建ての家とは異なり、階段移動がないため高齢者も快適に過ごすことができます。
また、二階がないため耐震構造もしっかりとしています。
そして、平屋建てを思わせないほど天井の高さを調整したり、広さを設けたり自由自在に設計することができます。
何よりもすべての部屋に窓を設けることができるため、どこからでも太陽の光を取り込むことができ、家の中が明るくなります。
そして、移動効率が良いため、無駄なスペースがありません。
二階建てとは異なり、窓掃除などメンテナンスも非常に楽なのもポイントです♪
デメリット
- 坪あたりの工事費が嵩む
- 土地に広さが必要
- 高さがないため人目につきやすい
- 防犯上危険なことも
平屋建ては坪あたりの工事費が嵩む上、広さを重視しようと思うと土地に広さが必要になります。
そうなると、都心部は地代が高くなるため、どうしても地方に建築せざるを得ない状況となることもあるでしょう。
また、二階建ての家とは異なり、高さがないため人目につきやすいことや防犯対策を講じなければなりません。
各ハウスメーカーの間取りを比較するべき理由
多くの方が一生に一度の夢のマイホームを建築するとなれば、やはり失敗は許されません。
とは言え、これだけ色々なハウスメーカーがあれば、実際にどの会社を選べば良いか分からなくなってしまうものです。
そのような時は、各ハウスメーカーによってその特性が異なるため、
- それぞれのハウスメーカーが一体どのようなことを得意としているか
- そのハウスメーカーで平屋を建てることにどれほどのメリットがあるか
などについて事前にリサーチしておくことが大切です。
住宅展示場などへ足を運んでみるのももちろんですが、まずは各ハウスメーカーの資料を集めてみることは必須です!
その中でも最も気になったハウスメーカーの住宅展示場へ行ってみると良いですね*
間違ってもひとつのハウスメーカーに固執することがないように!
色々なハウスメーカーの間取りを確認し、あなたの希望通りの夢が実現するかをしっかりと比較し、納得して建築するようにしましょう。
今回のまとめ
平屋の間取り、3LDK20坪&30坪のおすすめ間取りをご紹介しましたが、いかがでしたか?
平屋は近年とても人気の高いマイホームでもあり、一切の無駄なスペースがない建築が可能です。
また、昔の間取りとは異なり、今は動線を重視し無駄なスペースをなくした分、広々とした空間や収納スペースに充てるなど、様々な工夫がなされています。
そのため、外観も美しく、とても平屋建てとは思えないほどの仕上がりです。
20坪、30坪とそれぞれお好みの間取りはありましたでしょうか?
これから平屋建てのマイホーム建築を検討されている方への参考になれば幸いです*
ぜひ、失敗のないよう色々な間取りを比較し、夢のマイホームを建ててくださいね!