老後に向けて、または家族が暮らしやすい家にするために平屋住宅を選択する方も多いのではないでしょうか?
確かに平屋住宅では、バリヤフリーの設備も取り入れやすいので【平屋住宅×バリヤフリー】は相性抜群です!
今の時代は昔とは異なり、人口も減少傾向にあるだけではなく、少子高齢化社会が顕著に目立ち始めています。
そのため、高齢者が安心して暮らせるバリアフリー住宅の需要が高まっているという現実もあります。
高齢になっても快適に暮らせる家、また、障害をお持ちの家族が快適に暮らせる家を実現することができると、多くの方が楽しく笑顔絶えない毎日を過ごすことができますね。
そこで今回は、
- バリアフリーの平屋住宅を建築するための価格や費用
- バリヤフリーの平屋住宅におすすめの間取り
- 設備に関するアイデア
など、平屋のバリヤフリーについての様々なことをご紹介したいと思います!
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新築平屋をバリアフリーにするための設備
「バリアフリー住宅」という言葉を耳にしたことがあるという方は多いと思いますが、このバリアフリーについては、各ご家庭に合ったバリアフリーの形を設計する必要があります。
そのために、
- 必要となる設備
- 確実に抑えておきたい設備
など、バリヤフリーにおすすめの設備を場所別でご紹介します*
①お風呂のバリヤフリー設備
バリアフリー住宅で最も考慮しなければならない設備としては、「お風呂」ではないでしょうか?
お風呂はバリアフリー住宅とする際の総費用に最も高額な費用を費やすとも言われています。
この時、バリアフリーのお風呂にも様々なタイプがあり、浴槽に手すりを設けたものもあれば、バスリフトを導入するタイプのバスタブを検討しなければならないなど、その場合は数百万円もの金額を費やしなければなりません。
②トイレのバリヤフリー設備
お風呂の次に最も大きなウエイトを占める「トイレ」については、1日の中で何度も利用することになるため、介護される方もできるだけ自分の力で行いたいという気持ちを持っています。
そのため、可能であれば介護者がなく、自分ひとりでトイレに行くことができるよう対策を講じる必要があります。
また、トイレはすぐに利用することができるよう、寝室のすぐそばに設計するよう間取りでの工夫も必要です。
③玄関のバリヤフリー設備
玄関をバリアフリーとする際は、一戸建て住宅の場合はスロープの設置を検討しなければならず、段差問題も生じてきます。
特に将来的なことを考慮し、車椅子での介護が必要となった場合に備え、スロープの設置は建築段階から考慮しておくべきことであると言えます。
④廊下の幅
バリアフリー住宅とする=将来に渡り、車椅子生活となった場合のことを考慮しておかなければなりません。
そのため、車椅子が通れるだけの廊下の幅として設計するようにしましょう。
一般的な廊下幅は78cmですが、車椅子のことを考慮し、93cmとするようにするのがバリヤフリー住宅では一般的です*
⑤開き戸ではなく引き戸の設計に
扉は引き戸の方がより利用しやすくなります。
特に車椅子生活となった場合のことを考慮すると、開き戸ではとても対応できません。
そのため、建築の段階からすべての部屋の扉は引き戸として設計するようにしましょう。
⑥キッチンの高さを考慮する
こちらも同様に、車椅子生活となっても、常にキッチンで自身が料理を行うことができるという前提で、キッチンの高さに配慮した設計を行うことが大切です。
費用は高額になる傾向ですが、最近では昇降式電動キッチンで自由に高さ調整を行うことができるため、最初から設置しておかれることもおすすめです*
⑦ヒートショック対策
高齢者が快適に過ごすためには、家の中の温度差をなくし、ヒートショックが起こらない工夫を凝らす必要があります。
これは、家づくりを行う段階で【高気密・高断熱】を徹底して施すことが大切です。
バリヤフリー施工費用の相場は?
平屋のシンプルな間取りとし、バリアフリーを重視した越渓とした場合は。。
敷地面積65坪で総工費が1500〜2000万円が相場となります。
また、部屋の一部をリフォームする場合の費用の相場は約300〜2000万円と言われています。
その他、
- バリアフリー対応とした洗面台を入れる際は約50万円
- 浴室の扉を3枚戸にした場合で約90万円
- キッチン交換する場合は約180万円〜
など、各設備をバリアフリーとすることで、通常よりも設備に費用がかかってしまいます。
新築時にバリアフリーにしておくと安心!
バリアフリー住宅を建築する際、現在のことよりも将来を見据えた設計と間取りを考慮することが大切です。
もしくは、バリアフリーにするために、簡単にリフォームを行うことができるような設計としておくことをおすすめします。
これは、将来車椅子での生活を送ることとなった場合に、玄関に高低差がないこと。
また、車椅子でも通ることができる廊下幅にしておく。
その他、建築段階から全戸室引き戸として設計するなど、将来リフォームを行う場合のことを考慮した設計としておきましょう。
もちろん、すでに新築時にバリアフリー対応とした間取りや設計としておけば、リフォームの必要性がないため、さらに高額費用をかけてリフォームを行わなくてもすみますよね*
今すぐにすべての部屋をバリアフリーにしておく必要はありませんが、将来簡単にリフォームが可能な状態で建築しておくことも検討されてみてはいかがでしょうか?
おすすめのバリアフリーの平屋間取り7選*
ここからは、おすすめのバリアフリーの平屋間取りをご紹介します。
①自然素材を使用したバリアフリー完備の平屋住宅
(引用元:https://suumo.jp/)
和風の装いとなる平屋は、あえて小さな窓を採用し、そこから光を取り入れる設計としています。
すべての段差をなくすことで、将来車椅子となっても快適な生活を送ることができるよう、動線も良い形で設計しています*
②省エネ設計で長く住めるバリアフリーの平屋住宅
(引用元:https://suumo.jp/)
駐車スペースから玄関までスロープを施し、段差をなくすことで車椅子でも楽に通れるような幅を持たせた設計となっています。
駐車場への行き来がしやすく、スムーズな動線を確保しています。
③子育てから高齢まで安心して住める平屋住宅
(引用元:https://suumo.jp/)
子育ての生活でありながらも、段差をなくすことで子供も安全に過ごすことができます。
これが将来に渡り、高齢になってもバリアフリー住宅として活躍すること間違いありません!
④ゆとりを持たせた空間が豊富な平屋
(引用元:https://suumo.jp/)
LDKに大きな窓を設けることで自然光を家の中に取り入れ、昼間は冬でも温かく、空間が広がることでよりバリアフリーでの暮らしやすさを実現させています。
対面式キッチンで家族を見渡すことができるのもポイントです。
⑤車椅子でも移動が楽々バリアフリーの平屋
(引用元:https://suumo.jp/)
高齢夫婦が車椅子でも楽に暮らせる動線を確保した間取りです。
太陽光パネルを取り入れ、室内も段差のないバリアフリー、そして引き戸を採用し、廊下も車椅子が通れるほどの広々とした空間です。
⑥バリアフリーを工夫した収納もたっぷりな平屋
(引用元:https://suumo.jp/)
広い敷地にしっかりとたたずむバリアフリーの平屋です。
自然素材を豊富に取り入れ、すべての段差をなくし、開口部もすべて車椅子でも対応の幅員とすることでより開放的な間取りが実現しています。
ヒートショックを起こさない工夫のひとつとして、洗面所に床暖房を採用しています。
⑦バリアフリーを重視した平屋
(引用元:https://suumo.jp/)
廊下をなくすことで居住空間を広げ、段差のない動線を確保。
また、大開口から自然光を取り入れ、昼間は証明も不要なほどの明るさを実現しています。
天井を高くすることで空間を広く確保することができます。
今回のまとめ
バリアフリーの平屋住宅を建築するための価格や費用、また間取りや設備に関するアイデアなどをご紹介しましたが、いかがでしたか?
ご家庭によってはバリアフリーの平屋住宅は、今すぐに生活に必要となるものではないかもしれません。
今は元気で若く、健康であることから、将来の不安を感じることはないかもしれません。
しかし、人はいずれ年齢を重ね、老いを感じることになります。
その時に快適に暮らせる住宅があるだけでも安心して過ごすことができますよね。
そのためにも、将来を見越し、バリアフリー住宅を建築されることを検討されてみるのも一つのアイデアではないでしょうか*